授業詳細
CLASS
上を向いて歩こう~瓦好きに学ぶ瓦の楽しみ方@東桜〜
開催日時:2018年09月22日(土) 10時00分 ~ 12時30分
教室:東生涯学習センター(第1和室)
レポートUP
先生:
脇田 佑希子 / 大ナゴヤノート.エディター・瓦女子
カテゴリ:【まち歩き/歴史・文化】
定 員 :12人
※参加費として1,000円を頂戴します。
※集合場所は、 東生涯学習センター 2F 第1和室です。
※雨天決行です。
最近は、だいぶ少なくなったけれど、空を見上げるとその間に瓦がある風景。有松、四間道など昔の街並みが残る地域では、まだ見ることができます。※集合場所は、 東生涯学習センター 2F 第1和室です。
※雨天決行です。
また、ここ愛知県は三州瓦の産地(高浜市)でもあります。
よく考えてみると瓦は、屋根の上にあるやつぐらいの知識しかない・・・。
瓦には、平瓦、軒平瓦、軒丸瓦、鬼瓦、獅子口など、実は形状や用途によって様々な分類があるのだとか。また、屋根を風雨から守るだけでなく、人々の想いが込められたものもあるのだとか。
そんなことを今回の先生でもある脇田さんから教えてもらいました。脇田さんは、主に軒丸瓦を探しながら散歩し、撮った写真をinstagramでアーカイブする活動をしています。
授業の前半は、脇田さんに、瓦の楽しみ方や魅力、瓦写真を撮るコツなどを語っていただきます。
後半は、みんなで街に出かけて、自分のお気に入りの瓦を探しにいきます。フィールドは、東区東桜界隈。ここは江戸時代にお寺が集積していた地域で、今でも10以上のお寺が存在しており、上を向いて歩くとたくさんの瓦に出会えます!
最後に教室に戻り、見つけてきたお気に入りの瓦などを共有します。
瓦の存在が気になっていた、実は瓦好きで仲間を見つけたい、街を歩くのが好き(いつもと違った視点で歩いてみたい)など、動機は不問です。お気軽にご参加ください。
【スケジュール】
9:30 受付開始
10:00 授業開始、自己紹介
10:15 瓦講座
10:50 街に出て瓦探訪
11:50 共有時間
12:20 終了
12:30 解散
授業コーディネーター:大野嵩明
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キャンセル料について
安定的な運営のため、開催2日前以降のキャンセルはキャンセル料を申し受けます。あらかじめご了承ください。
やむを得ずキャンセルされる場合は、dai-nagoya@univnet.jpまでお早めにご連絡ください。
※電話連絡も可能ですが、打ち合わせなどで電話に出られない場合があります。留守電にメッセージを残してください。
Tel:070-5459-8213(受付時間:10:00~17:00 ※定休日:土・日・祝)
【キャンセル料】
2日前〜前日のキャンセル:参加費の50%
当日のキャンセル、無連絡不参加:参加費の100%
※電話でのキャンセルは当事務局の営業日、営業時間内にご連絡いただいた日を基準とします。
※代わりに参加できる方がおられる場合、キャンセル料は不要です。その旨をご連絡ください。
※無連絡不参加の場合、以後のご参加をお断りすることがございます。
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「瓦=屋根の上にあるもの」。そういうイメージしか持っていない人が多いのではないでしょうか。
今回は「瓦」について学んでみようという授業が東桜で開催されました。
【自己紹介タイム】
10名の参加者さん。主に次のような動機で参加されていました。
・まちあるきやまちづくりに興味があった
・建築系の仕事をしている、建築物に興味がある
・お寺が好き、「鬼瓦」という狂言を見てから瓦が気になる
・近所に住んでいるがあまり新栄のことを知らない
・瓦をよく見ているが名称などをちゃんと知らないので勉強しにきた
このような感じで、「瓦」初心者の方が多く参加されていました。
【講義】
さて、今回の先生の脇田さん。
まちあるきイベントでガイドしてくれた方のおかげで瓦と出会い、380ヶ所以上の瓦の写真をInstagramで紹介しているお方。
これからも見たい瓦が全国2,000ヶ所もあるそうです。
今回は参加者の皆さんを、「瓦=建材」だけではない魅力を伝えて「瓦」趣味に巻き込む意気込みです。
1.瓦の概説
・瓦は雨よけのために屋根に葺かれるが、「火よけ」「商売繁盛」などの願いが込められることもある。
・瓦には地域性がある。 いぶし瓦というものが一般的なものだが、雪国では釉薬(ゆうやく)瓦が使われたり、沖縄では赤瓦という素焼きの瓦が見られたりする。
・瓦の文様は蓮華が最初のもの。仏教と関連がある。
・鬼瓦は飛鳥時代のものは顔がなく、時代を経るといかつい感じになる。
・城郭に使われる瓦には金箔瓦、家紋瓦がある。金箔瓦は信長・秀吉が権力の象徴として使い、家紋瓦は城主の存在を示している。
・文様にも地域性がある。例えば軒平瓦には「中心飾りの三葉と蛸唐草」が特徴的な東海地区特有のものがある。
などなど、「瓦」について全く知らないことばかりで、みなさん真剣に話を聞いていらっしゃいました。
2.瓦を見るときの注意点、心構え
・足元・頭上などに注意
・横から見たり正面から見たりしてみましょう、違いがあるかも
・一つの建物だけでなくさまざまな建物を見て比較しましょう
いろいろな注意点があるんですね!
【まちあるき】
東桜のまちへ。ここは江戸時代には名古屋の寺町として栄えたところ。新栄町駅を降りるとビルが林立していて何もない印象ですが、少し歩くとお寺の宝庫でした。10以上もありました。
まずは脇田さんと一緒に、「大法寺」へ。
ここは門と本堂で違う文様の軒丸瓦が使われています。
ところが脇田さんの見立てでは実は同じデザインであるとのこと。
よく見ると確かにどちらも「大」の文字が円形に3つ書かれています。
みなさんからは一緒の文様だと気が付かなかった!!との声が多数。また、境内のあちこちや本堂の下にも瓦が。脇田さんのそのような見どころ解説もあり、さまざまな角度で瓦を見てみよう、とみなさん心意気全開になりました。
そしてその後は自由行動。各自で好きな瓦を見つけに行きました。
最後にまた教室に戻り、好きな瓦を共有。
・安斎院の塀の上にあった二体の子どもの瓦!
(授業後に参加者さんの一人が調べてところによると、中国唐時代の僧、寒山・拾得を表しているらしいです)
・法華寺の手水(ちょうず)の上に鯉の瓦!
・瓦にお寺の文字が刻まれていて迫力があった!
・新しい瓦と古い瓦が混在している屋根があった!
などさまざまな発見が。みなさん瓦に興味をひかれ、大満足している様子。
私自身、大学時代は史学科出身ですが、考古学は全くできず、抵抗を持っていた人間です。最初は「瓦」なんて…と思っていましたが、いまは上を向いていろいろな「瓦」を見てみたくなりました。
レポート:進藤 雄太朗
写真:鬼頭 哲雄
今回は「瓦」について学んでみようという授業が東桜で開催されました。
【自己紹介タイム】
10名の参加者さん。主に次のような動機で参加されていました。
・まちあるきやまちづくりに興味があった
・建築系の仕事をしている、建築物に興味がある
・お寺が好き、「鬼瓦」という狂言を見てから瓦が気になる
・近所に住んでいるがあまり新栄のことを知らない
・瓦をよく見ているが名称などをちゃんと知らないので勉強しにきた
このような感じで、「瓦」初心者の方が多く参加されていました。
【講義】
さて、今回の先生の脇田さん。
まちあるきイベントでガイドしてくれた方のおかげで瓦と出会い、380ヶ所以上の瓦の写真をInstagramで紹介しているお方。
これからも見たい瓦が全国2,000ヶ所もあるそうです。
今回は参加者の皆さんを、「瓦=建材」だけではない魅力を伝えて「瓦」趣味に巻き込む意気込みです。
1.瓦の概説
・瓦は雨よけのために屋根に葺かれるが、「火よけ」「商売繁盛」などの願いが込められることもある。
・瓦には地域性がある。 いぶし瓦というものが一般的なものだが、雪国では釉薬(ゆうやく)瓦が使われたり、沖縄では赤瓦という素焼きの瓦が見られたりする。
・瓦の文様は蓮華が最初のもの。仏教と関連がある。
・鬼瓦は飛鳥時代のものは顔がなく、時代を経るといかつい感じになる。
・城郭に使われる瓦には金箔瓦、家紋瓦がある。金箔瓦は信長・秀吉が権力の象徴として使い、家紋瓦は城主の存在を示している。
・文様にも地域性がある。例えば軒平瓦には「中心飾りの三葉と蛸唐草」が特徴的な東海地区特有のものがある。
などなど、「瓦」について全く知らないことばかりで、みなさん真剣に話を聞いていらっしゃいました。
2.瓦を見るときの注意点、心構え
・足元・頭上などに注意
・横から見たり正面から見たりしてみましょう、違いがあるかも
・一つの建物だけでなくさまざまな建物を見て比較しましょう
いろいろな注意点があるんですね!
【まちあるき】
東桜のまちへ。ここは江戸時代には名古屋の寺町として栄えたところ。新栄町駅を降りるとビルが林立していて何もない印象ですが、少し歩くとお寺の宝庫でした。10以上もありました。
まずは脇田さんと一緒に、「大法寺」へ。
ここは門と本堂で違う文様の軒丸瓦が使われています。
ところが脇田さんの見立てでは実は同じデザインであるとのこと。
よく見ると確かにどちらも「大」の文字が円形に3つ書かれています。
みなさんからは一緒の文様だと気が付かなかった!!との声が多数。また、境内のあちこちや本堂の下にも瓦が。脇田さんのそのような見どころ解説もあり、さまざまな角度で瓦を見てみよう、とみなさん心意気全開になりました。
そしてその後は自由行動。各自で好きな瓦を見つけに行きました。
最後にまた教室に戻り、好きな瓦を共有。
・安斎院の塀の上にあった二体の子どもの瓦!
(授業後に参加者さんの一人が調べてところによると、中国唐時代の僧、寒山・拾得を表しているらしいです)
・法華寺の手水(ちょうず)の上に鯉の瓦!
・瓦にお寺の文字が刻まれていて迫力があった!
・新しい瓦と古い瓦が混在している屋根があった!
などさまざまな発見が。みなさん瓦に興味をひかれ、大満足している様子。
私自身、大学時代は史学科出身ですが、考古学は全くできず、抵抗を持っていた人間です。最初は「瓦」なんて…と思っていましたが、いまは上を向いていろいろな「瓦」を見てみたくなりました。
レポート:進藤 雄太朗
写真:鬼頭 哲雄
先生
脇田 佑希子 / 大ナゴヤノート.エディター・瓦女子
2009年頃になんとなく参加したまち歩きイベントで出会ったガイドボランティアさんに「ここの神社は瓦に字が書いてあるんだよー」と教えられて以来,外出時に瓦を眺める癖がつく。2016年からはinstagramでゆるーくアーカイブを始め,それに伴いますます瓦に惹かれるように。2020年9月現在,Instagramにupした瓦スポットは延べ710ヵ所を数える。